2012年8月14日火曜日

雨あがる


昨晩からのシトシト雨もあがり、
午後からは気持ちの良い晴れ間。
公園の芝も瞬く間に水分を失った。
木陰の休息は癒される。

雨あがる。

そんなタイトルの映画があったな。
旅の途中、大雨で川を渡れず、
束の間の雨宿りが長宿りになった浪人夫婦の物語。
腕利き浪人の亭主は同じく雨で足止めされた人々を癒すため、
街へ出ては賭け試合で稼いだ銭で食料を振舞う。
ふと見かけた果し合いの仲裁に入った亭主の腕前を
土地の殿様が見初めて剣術指南を依頼する。
しかし、賭け試合で小銭を稼いでいたことが判明、
殿様の家臣全員に詰問され、剣術指南役は反故になってしまう。
そこで浪人の妻が大反対の家臣に向かって言う。
亭主がなぜ禁止されている賭け試合を行ったのか、
アタマの固いあなた方にはわかるまいと。

旅先で得た就職を棒に振った浪人夫婦。
腕は立つが気が弱くて人の良い浪人。
亭主は妻に申し訳ない気持ちでダメおやじぶりを見せる。
妻はそんな亭主を誇りに思い、
晴れやかな気分で雨上がりの街道を再び旅に出る。

雨あがりの爽やかに晴れた峠道を先行く浪人。
後姿を笑顔で追う妻。
ラストシーンでは思い直した殿様が単騎浪人を追いかける。

エンドロールから先を想像させる、雨あがりが印象的な映画だ。





長い雨もいつか晴れるときがくる。
一週間でたった一日でも晴れたら
それでいいじゃないか。

人生も同じだね。

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