昨晩からのシトシト雨もあがり、
午後からは気持ちの良い晴れ間。
公園の芝も瞬く間に水分を失った。
木陰の休息は癒される。
雨あがる。
そんなタイトルの映画があったな。
旅の途中、大雨で川を渡れず、
束の間の雨宿りが長宿りになった浪人夫婦の物語。
腕利き浪人の亭主は同じく雨で足止めされた人々を癒すため、
街へ出ては賭け試合で稼いだ銭で食料を振舞う。
ふと見かけた果し合いの仲裁に入った亭主の腕前を
土地の殿様が見初めて剣術指南を依頼する。
しかし、賭け試合で小銭を稼いでいたことが判明、
殿様の家臣全員に詰問され、剣術指南役は反故になってしまう。
そこで浪人の妻が大反対の家臣に向かって言う。
亭主がなぜ禁止されている賭け試合を行ったのか、
アタマの固いあなた方にはわかるまいと。
旅先で得た就職を棒に振った浪人夫婦。
腕は立つが気が弱くて人の良い浪人。
亭主は妻に申し訳ない気持ちでダメおやじぶりを見せる。
妻はそんな亭主を誇りに思い、
晴れやかな気分で雨上がりの街道を再び旅に出る。
雨あがりの爽やかに晴れた峠道を先行く浪人。
後姿を笑顔で追う妻。
ラストシーンでは思い直した殿様が単騎浪人を追いかける。
エンドロールから先を想像させる、雨あがりが印象的な映画だ。
長い雨もいつか晴れるときがくる。
一週間でたった一日でも晴れたら
それでいいじゃないか。
人生も同じだね。
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