2012年12月16日日曜日

まさかの信州ダービー

AC長野のアンバサダーを務める土橋宏由樹。
長野での4年間のサッカー生活に終止符を打った。

アンバサダー(親善大使)の役に就いて1年。
地域のイベント参加による地域貢献活動、
メディア出演による広報活動など、
もっぱらAC長野トップチームの後方支援を担った。
そんなワケで、
実は昨年現役引退したものと思っていた。

JFLリーグ戦の終了した師走に
土橋アンバサダー引退試合。

『信州ダービーOB戦!!』


闘い終えた両軍サポーターも大挙、南長野に集合!
久しぶりの『緑vs橙』の実現だ。

土橋アンバサダーの旧友、同僚が全国各地から参戦、
主に北信越リーグで凌ぎを削った頃の面々が集まった。

すでに現役を退き、指導者として活躍する元選手が、
緑とオレンジのユニフォームに身を包み、
JFLを目指す当時の雰囲気そのままに30分+30分を戦ったのであった。


北信越時代は限りなくJFLが遠く感じた。
両チームに加え、
JAPANサッカーカレッジとツエーゲン金沢の4つ巴の
全国屈指の激戦地域リーグ。
一戦一戦に一喜一憂だったあの頃。

元イラン代表監督ビエイラ氏を迎え、
組織力を重視した華麗なパスサッカーで観客を魅了したAC長野。
強靭なフィジカルと不屈の闘志のエースストライカー柿本を獲得し、
全国社会人大会の優勝で一気にJFLへ駆け上がった松本山雅。

印象的だったのは、
今年口惜しくもチームを離れることとなった、
松本の今井、片山が最後の緑のユニフォームで
生き生きとピッチを縦横無尽に駆ける姿。
そして、
現役トップチームをも凌駕するかのような
往時のパスサッカーを見せたAC長野の選手達。
要田、貞富、佐藤、塚本、大塚、
そして不動のボランチ土橋宏由樹。

土橋を中心に、かつて死力を尽くして戦った選手達が
再びピッチを駆ける姿を拝める日が再び訪れるとは感慨深い。

いまや1万人を超えるサポーターを集める松本山雅だが、
この日参加した選手は残念ながら来季は誰もいない。
薩川監督が去り、
まさに変革の時を迎えようとしているAC長野は、
北信越時代を知る籾谷、栗原が今季限りで退団、
ビエイラチルドレンは大橋、高野、藤田、野澤の四人になってしまった。


『あの頃』がイチバン良かった...
と語るサポーターも少なくない。
現実に目を向けると両チーム共に明確な目標がある。
厳しい現実かもしれない。
それぞれの道を歩んでいるかつての戦士達の
それぞれの顔を見て元気付けられた思い。

松本山雅とAC長野はいつまでも
トムとジェリーでいてもらいたいものだね。


2012年12月8日土曜日

南長野フェスティバル

オリンピックスタジアムのメインゲート。
市内の小中高生作成のイルミネーション作品。


篠ノ井東中学校のこの作品に魅入った。

学友達の顔。

すべて似顔絵なんだよ。

素晴らしかった。

2012年12月2日日曜日

われらが南長野が光に包まれる

冬は寒いね。
もうすぐモノクロの世界。
吉田の大銀杏の葉っぱもぜ~んぶ落ちた。
一面まっ黄色。


そんな長野の冬にあったかいスポットが。


心が癒されるよ。

どうせならば
サッカーボールを模したイルミネーションがあってもいいかな。
もちろんオレンジのね。


2012年11月27日火曜日

オフの南長野

AC長野のオフシーズンは長いな。
南長野運動公園がイルミネーションでピッカピカの冬になれば良い。
サッカーに無関心の市民でも楽しめるよう。
なにしろ南長野運動公園の場所知らない長野市民がいるんだから。


南長野運動公園内、池のほとりにPENGUIN♪
どうやら夜間は光るようだ。
訪れるたびにPENGUIN増えていけばいいのに。

2012年11月25日日曜日

長野市内ポタ

三連休の最終日は朝から快晴。
ちょっと肌寒いながらもロードバイクにはちょうど良い。


雲ひとつない晴天に北アルプスの稜線が綺麗に見える。
最も壮観なアルプスを望む場所は五輪大橋。
ここからは鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、唐沢岳、
右に視線を向けると戸隠、飯縄をはじめとする北信五岳。
信州の名峰独り占めなのである。
この景色は長野の宝。

五輪大橋を大豆島から真島方面へ向かい、
料金所の手前の歩道を降りる。
市場団地の入り口に下りるとそのまま河川敷道路へ。

道路からの景色も抜群に良いのだが、
さらに犀川の流れに近づくことにする。

河川敷の砂利道を進み、
遂に川の水に触れるほどの場所まで辿り着く。
よせばいいのに支流となっている2mほどの流れをジャンプで跳び越し、
降り立った犀川の中洲。
数羽の水鳥が予期せぬ部外者の到来に驚いて全力で避難する。
間近の犀川は思ったよりも流れが速い。
そしておもむろにカメラキャップを外し、撮影スポットを探す。
どうしても撮りたい川面に浮かぶ北アルプスの図。
この際、川に入っちゃえ~!

で、撮りました。
犀川の水面ギリギリからの鹿島槍ヶ岳。

行きはヨイヨイだが帰りは、
再び2mの支流を越えなければならない。
しかも低→高への2mジャンプはどうみても不可能に思われる。
まさに目の前のハードルは高いである。


直径30cm程の石をいくつも積んで踏み台案を実行するが、
深さが50cmほどあるため川底に石を敷き詰めているだけ。
やむを得ず再び靴を脱ぎ捨て、
素足で渡りきる強攻策を実行する。
右脚は無事に川底の石に踏み当たって体重を支えることができた。
ところが2歩目の左脚が深みにハマる。
これが致命傷となった。

現在、家の石油ストーブ前でSONY NEX5はリハビリ中である。

2012年11月23日金曜日

深夜のおやじたち

今夜は早めに会社を辞した。

21時からの恒例、

『おやじの部活』


子のいる親ならばわかるだろう。

部活ならばなんでも許されちゃうという現実。

宿題よりも、
お父ちゃんのゴルフコンペよりも
お母ちゃんのエステ通いよりも
部活はなーんでも優先されちゃうのである。

メンバーの家族もおやじの部活は許しちゃうらしい。

今夜も全員(3人)フルスロットル。

したがって180分のスタジオ終了時には
耳の奥で永遠に鳴り止まない耳鳴りが響く。

今夜こそは耳栓持って来ようと思ってたのに忘れた。
いたわらなきゃねー。


2012年11月18日日曜日

名将の眠り

どんなに負けても笑顔。
いいの~?ってくらい強気な発言。
その裏には発展途上のチームへの深い愛着と
サッカーって面白いよ~♪
ってことを長野市民に教えてあげたい気持ちが込められてるんだね。
2年目のジンクスも見事に打ち破り、
JFL2年連続2位を達成。

今夜はゆっくり眠ってくれ。
薩さん。


4,127人の観客は今季最高入場者数。
いや、昨シーズンの信州ダービー以上だったかもしれない。
サッカーに関心を持つ長野市民がやっとこれだけ増えた。
長野市がスタジアム改修に向けてようやく動き出した。
後は我々が小さな灯火を大きく燃え上がらせなければならないね。


薩さんとの3年間は本当に一喜一憂。
北信越リーグで優勝、最激戦区と言われた地域決勝予選の高知。
カマタマーレ讃岐、福島ユナイテッド、さいたまSCとの死闘。
そして地域決勝大会の千葉市原。
奇しくも本日の対戦相手YSCCとのゲームで昇格を決めたんだっけ。


昇格したJFLには、
1年先じて昇格したツエーゲン金沢と松本山雅。
松本には天皇杯合わせて遂に1勝もできなかった。
しかし、初年度は松本を上回る順位を修める。
準優勝というこれ以上ない実績を残しつつも、
北信越時代からの好敵手にJ2昇格されてしまったことが
たまらなく悔しかったにちがいない。

どんなに結果を出しても選手とサポーターをJに連れて行くことができない。
目標に手が届かないことがわかっての闘い。
Jを目指すクラブとして辛すぎる現実との闘い。


ゴール裏のサポーターの人数を見てくれよ。
これだけの人々が来てくれるまでになったよ。
不思議だと思ったのは彼等、負けても明るいんだ。
長野の人間があれだけサッパリしてるとは思わなかった。
長野市内で二週間に一度4,000人が集うイベントなんて無いよ。
この事態を作った張本人が薩さん。


選手達と目線が一緒なんだね。
部活の延長みたいな。
もっと南長野でその姿を見続けたかった。
そうそう、
名蹴会の金田会長に一度薩さんを激励に来てくれと
お願いしといたのに実現できないな。
「あいつ、長野にいるの~?監督ぅ!?」ってビックリしてた。

いずれはJクラブを率いるときが来るだろうけど、
地域リーグからJFL昇格、2年連続JFL2位!
AC長野での経歴が披露されるのかな。


北風がビュービュー音立ててるメチャ寒な南長野だったけど、
最後の最後までもフラストレーションな試合内容だったけど、
今日の負け試合は誰も悲しんでなかったな。

いいじゃん、2年後に戻ってくれば。
薩さんを2年間修行に出すと思って今日の4,127人と一緒に待ってるよ。

オレンジの絆で繋がってるだろ?


2012年11月16日金曜日

去るもの来るもの


ヌーヴォとは「新しい」の意。

例年ボジョレー解禁と騒がれていてもどこ吹く風。
コンビニのレジ横に華々しく陳列されているボジョレーヌーボ。
普段になく目を留めてしまった。

仲間。未体験の味。音楽。
人生に新しい『モノ』が加わるなら大歓迎だ。
なぜならどうにもならない別れがあるから。


この11月はすでに別れが三つ。
職場の仲間。
わずか1年の在籍で別れを告げることとなった、
AC長野の佐田聡太郎。
そして
AC長野を初めて南長野で目撃したときの指揮官、薩川了洋。

チームがひとつになる。
そのために指揮官と選手達の信頼関係は最も重要だ。
選手の手本であり、厳しい助言者であり、
あるときは相手チームを過剰に意識した発言で鼓舞する。
昨年、JFL初参戦で2位。
順位が上にも関わらず、下位の2クラブがJ2へ昇格。
実力で勝ちながら昇格に必要なスタジアムがない。
無念だったろう。

『みんなはJのサポーターだ!』

実現こそできなかったが、
最終戦を滋賀守山で終えて長野へ戻った薩川さんは、
Jリーグ昇格圏内である2位を実力で勝ち取り、
トイーゴでの夜の報告会でそう語ったのだった。


あれから1年。

今年も2位を維持していながらも昇格の可能性は無い。
実力が伴っていながら上がれないジレンマ。
指揮官は眼前の対戦相手以上に
目に見えないプレッシャーとジレンマと闘ってきた。
薩川さんと選手のジレンマを十分にわかっているサポーターも
無残な負けにも激励の声を上げ続けてきた。

そして今週日曜日はきっと南長野がひとつになる。
選手と指揮官、応援し続けるサポーター。
去る者、残る者。
この別れが意味のある別れであるために。

爺さんも婆さんも、
ボクもお嬢ちゃんも、
おっさんもおばちゃんも、
俺もオマエも、

薩川さんの最後の雄姿を見てくれ。
薩川さんが5年間で撒いた種が
来年の開幕戦に大輪の花となるように。
新しいAC長野の姿を。


2012年11月13日火曜日

変革のとき

木曜日からは東京。
仕事で本年最大のイベントのホストをこなす。
金曜日は前日のイベントの仕上げで長野に帰着が16時。
ひたすら疲れた。


東京のゴルフ場は松が綺麗に刈り込まれて癒される。
首都圏一の名門コースなら当然か。

土曜日は土砂降りのゴルフ。
妙高カントリークラブは妙高山の中腹。
標高700mの雨はキツかった。
18番を終えてクラブハウスに戻ったところで晴れる。
今シーズンはこれが最後かな。

日曜日はAC長野が静岡県藤枝市でアウェー試合。
退任が発表された薩川さんの最後のアウェー戦。
東京~雨のゴルフで疲労は極限であったが、
なんとしても行かねばならん!

曇のち雨の予報で空はドンヨリ。
甲府南ICから精進湖経由で富士山を左に眺めながら走る。
青木ヶ原樹海は真紅と黄土色の紅葉がアウェードライブを演出する。
雲間から富士山頂が顔を覗かせる。
期待していなかった光景に思わず道路脇にクルマを停める。


空が蒼ければサイコーだったのだが、
クルマを進めるごとに姿を変える富士山頂。
撮影ポイントを探しに脇道へ逸れる。


富士の麓でオフロードの爆音。
富士山麓ではバイクやらボートやら
乗馬に牧場、羊まで遊んでる。
それこそ遊ぶ種類も日本一じゃないか?


さすがにこの時期に自転車乗るような酔狂な輩は見なかったが。
富士山が見えると得した気分♪


ホームゲームもいいけどアウェーゲームの醍醐味は、
日本全国巡り歩きができちゃうこと。
去年の今頃は秋田(仁賀保)だったな。
今年の真夏の金沢は暑くて楽しかったな♪
栃木はカミナリで無駄足になっちゃった。


今日の藤枝は未だ訪れたことのない土地。
6月の浜松は無残にもHONDA FCに惨敗を喫した。
静岡つながりで借りを返さなくては。

長野市から約270km。
東名焼津インターで一般道へ。
焼津インターを出ると真っ先に目に入るのが
「さかなセンター」
駐車場には大型バスがギッシリと駐車している。
市場風なセンター内は大混雑。
通路の両側にはマグロだシラスだタコだイカだが、
迷っちゃうほど並んでいる。



太平洋はマグロだなー。
中トロだってメチャ安だ。
海鮮丼や握り寿司を食べさせる店も多数。


ひもじそうにどんぶりモノの看板を見ていると
店のおばちゃんが声をかけてくる。
「おにいさん、お一人?」

一人だと答えた直後におばちゃんがグイっと手を掴み、
店奥に引きずり込まれる。

「はいーっ、お一人様ご来店~」

一人であることをご丁寧に答えただけなのに...

せっかくだから中トロ海鮮丼(1,300円)
これが...美味い!
これがあるからアウェー旅行やめられない。
いやー、食べさせてやりたかったな。

センター出口で串焼きなど購入。
こちらもマグロづくしだ。


富士山とマグロで腹一杯感だが、
メインイベントはこれから。
藤枝総合サッカー場へ向かう。

このときすでにシトシト雨が路面を濡らす。
静岡にしてはとっても寒い。
藤枝総合サッカー場は街中を外れた丘の上。
到着時は土砂降りとなっていた。



カメラを構えるのも憚られる土砂降り。
残念ながら撮影できなかったが、
藤枝総合サッカー場はコンパクトながらメインスタンドには
しっかりと屋根が設置されて照明の光量も豊富な
綺麗なサッカー専用球技場。
南長野改修もお手本にしたい競技場だ。


18:00
遂に薩川さんの最後のアウェー戦始まる。
藤枝MYFCは今季開幕戦で4-0大勝の相手。
しかし、大幅戦力補強の後半戦は大健闘。
決して侮れない。

序盤から激しく寄せる藤枝に苦しむAC長野。
前へ攻める姿勢は見えるがパスが繋がらない。
藤枝は両サイドの防御が固く中央へ蹴り込めない。
両軍中盤でのボール奪取が顕著で前線の動きが制約される展開。

前半は互いに攻め手を欠いてスコアレス。
しかし、随所に藤枝のスピードが垣間見える
嫌な試合の流れか。

後半はスタメンで起用されていた、
6佐田、24藤井、25有永から
14高野、13藤田、5大橋を立て続けに投入。
雨でスリッピーなピッチに強い追い風の状況からの打開策を講じた。


しかし先制点は藤枝MYFC。
中盤の安易なファールからフリーキックを頭で合わされて失点。
その後もパスミスに走り負けでのボールロスト、
向くんのCKも藤枝DFに跳ね返され、
何度かのチャンスも藤枝GKの好セーブに阻まれる。

得点の臭いがしない...

結果はそのままゴールをこじ開けられず敗戦。
同時にVファーレン長崎の優勝が決定した。

考えさせられるゲームだった。
ここぞの試合に勝てない勝負弱さ、
シュート決定率の悪さ、
走り負けるフィジカルの弱さ、
一シーズン修正できなかった連携ミス。

AC長野のサッカーらしさ。
どこかへ置き忘れた?
多くのサポーターが感じているのではないだろうか。
今のサッカースタイルに対する違和感。
順位に拘り目を瞑っていたのかもしれない。

ある意味限界点なのだと思う。
飛車角落ちでは2度勝っても1度は負ける。
金銀で中央を固めても香車が活きなければ攻め込まれる。
薩川さんは本当によく頑張った。
愛情すら感じる。
が、チームは新鮮な血液を求めているのかもしれない。
3年後から逆算すると今が決断のとき。

AC長野らしいサッカーの血は脈々と続く。


2012年11月4日日曜日

松代の六文銭

久しぶりに自転車を走らせた。
月末の多忙な日々で疲弊した頭脳をリフレッシュだ。
文化の日は様々なイベントが行われたようだが、

真田邸二階開放。
先着200名様限り。

松代へ。


11月ともなれば陽射しも弱まり、
増して本日は北風ビュービュー。
千曲川河畔の道路は幸い追い風となってスイスイと進む。
明日の南長野は無風であればよいが...




真田邸前の公園では菊の展示が。
年配の職人が熱心に菊人形の養生をしている。
真田一族の菊人形がスケキヨっぽかった。(注:犬神家の一族)
それにしても...


小松殿(真田信之の嫁)の名札に『熟女』!?
この職人さん、よほど熟女の文字を書きたかったのか?
しかしよく見ると熱女を書いてあるようにも...

真田邸は見物客で賑わっている。
文化の日で入場料が無料だ。
なんと!!?
目当ての二階見学は定員に達したとのことで整理券入手できず!

しょーがないな。
とりあえず一階を見て回るか。


ここは『新御殿跡』と呼ばれる。
1864年の建設というから150年前。
ここ松代を最初に統治した真田信之。
かの真田幸村のアニキだ。


弟は大阪の夏の陣で華々しく散ってしまったわけだが、
アニキは真田の家を後まで残すことを死ぬまで考え続け、
当時は荒れ野原の松代を領民のために発展させた偉人なのだ。


上田の海野町に池波正太郎館が建てられているが、
池波先生は真田信之という人物にいたく魅了され、
何度も松代を訪れていたらしい。
池波作品には真田信之を主人公にした名作も数多い。

錯乱(直木賞)
獅子の眠り
碁盤の首


名作『錯乱』は真田信之が永遠の眠りにつく直前の物語。
自分の後取り息子が早死にし、
さらには領主である孫までが急死。
4歳のひ孫を新たな領主に据えたい信之だが、
江戸幕府の息が掛かった不肖の次男が乗っ取りを画策、
松代藩を舞台に江戸時代版スパイ小説と言ってよいほどスリルに満ちた驚愕の展開。

そしてこのたび晴れて菊人形にもなった恩田民親。
信之死後の窮乏に苦しむ松代藩を
若くして家老となり、執政で立て直した忠臣。
藩士への給金すら払えない貧乏藩。
たびたび氾濫する千曲川で不作に苦しむ領民。
百姓一揆寸前の荒れた治世。
反乱でも起きようものなら断絶を虎視眈々と狙う徳川幕府。
決してやり手ではない恩田民親は誠心誠意で必死に藩の財政を立て直す。

そんな小説の世界を思いながら感慨深く松代を巡る。

明治の世では佐久間象山という天才を生み、
昭和の時代に栗林忠道という稀代の戦略家を輩出。
硫黄島の戦いこそ、少数精鋭の真田戦法を思い起こさせる。


夕暮れ時となって帰路に着くと、
街中に大きな塔が目に入る。


鐘楼復元が完成したらしい。
ここには4~5名の長野市役所の方々が
案内役を買っていて丁寧に鐘楼の復元を説明してくれる。
松代町内全般に言えることなのだが、
至る所で市役所とボランティアの皆さんが丁寧に案内してくれる。
松代は観光を重視していることがヒシヒシ伝わってくる。
長野市にもこんなホスピタリティな場所があるんだな。

みんな街をよくしようと一生懸命だ。
小布施の賑わいや松本の城下町もいい。
けど、松代の身近な和やかさが好きだな。

眠れる獅子、真田信之の想いが息づいてる。
やっぱりね、
獅子繋がりでAC長野のサポーター集団作ったほうがよい。
六文銭旗を南長野にはためかせて。



2012年10月31日水曜日

雨...気分も雨


25有永、集合写真撮影に遅れるの図(笑)

事のカラクリはこの撮影の前に地元子供達と集合写真撮ってるんだよね。
なぜか選手だけで二枚目の撮影。
これってなにか意味深な気がする...

4000人近くの観衆の前で無念のドロー、
遠く大分の地で今季初参戦相手に惨敗...
今日こそは2ヶ月振りの勝ち点3を!

も、無残に打ち砕かれてしまった。
結果は3-3のドロー。

場所は滋賀県東近江の布引スタジアム。
重く垂れ込めた雲、冷たい風が吹きぬける。


MIOびわこ滋賀のサッカーはとにかくよく動く。
無理してでも奪いに来る。
届かなくても突っ込んでくる。
ハマると怖い相手。

そしてこの日はモロにMIOの怖さを目の当たりにすることに。
なにしろ試合開始からのAC長野は覇気が無い。
チンタラオタオタしているうちにスルーパス1本通され、
グラウンダーのシュートがGK諏訪の右足元をすり抜ける。

向くんの圧巻のフリーキックで同点に追いつくも
6分後に逆転弾を食らう。
向くんのCKから宇野沢決めて再び追いつく。
ところが有永がアランに走り負けて真正面からアッサリ再逆転弾。
敗色濃厚と思われた85分に向くんが渾身のシュートで同点。
この勢いで逆転だーっ
と意気上がる終了間際、
キャプテン大橋が痛恨の2枚目イエローで退場。
大橋は妨害したMIO選手に小突かれる始末。

終了後の
薩川監督の軽い調子のインタビューにはさすがに絶望感。
貴重な休日と旅費を費やしてアウェイ応援に訪れたサポーターに
あれだけヤル気のないゲームを見せ付けるとは...
根性論だけで勝てるなら監督要らない。
スタメンだけ起用してるなら監督要らない。

AC長野の理念とは??


次回ホームは参戦しないよ。
無言の抗議ってヤツかな。

雨が冷たい日曜日であった。