2012年9月24日月曜日

首位歓楽...じゃなくて陥落。

Vファーレン長崎は強いわ~。
J昇格へ一直線て感じ。
なんてったって選手層が厚い。
スタメンのほとんどがJ経験者。
先週はよくドローに持ち込んだよ。

昨日土曜日は武蔵野市でアウェー。
なんと、あのFC東京を打ち破った横河武蔵野FC戦。
パブリックビューの選択肢もあったのだが、
東京ならば♪と迷わず現地参戦。

いくらか時間もあるので吉祥寺駅で下車。
アウェー観戦の楽しみは初めての街を訪れること。
吉祥寺と言えば若者にも人気の街。
工事中の中央線吉祥寺駅。
南口へ出て井の頭公園へ向かうことにする。
土曜の午前は人で賑わっている。



なんでも井の頭公園は水が湧き出ており、
神田川の源水なのだとか。
春は桜が咲き乱れて井の頭池をピンクに染める。
晩夏は紅葉を控えて木々が緑の競演だ。
長野の人間から見ればなんてことのない公園なのだが、
東京都民の憩いの場であり、
三鷹の森ジブリ美術館が隣接する人気スポット。

朝までの雨もあがり、駅から公園へ向かう人々の顔も明るい。
即席紙芝居を見物する美女二人。
満員電車や忙しない世の中から束の間の安らぎを求めてやってくる人々。
新宿からも近距離の吉祥寺人気の一面を見た気がする。

時間の制約でジブリは断念。
オシャレな店が立ち並ぶ
吉祥寺駅から井の頭公園までの区間を歩く。

吉祥寺駅から井の頭公園への路地を行き交う人。

駅構内から北口へ。
井の頭側とは異なる空間が広がる。


駅前にはバスロータリー。
写真正面にアーケード入り口。
わずかな面積に細かい路地が入り組み、
その路地にまるで隠れ家のように無数の店。
なんとなく冒険心をくすぐられる街だ。


路地へ入るとイタリアン、ラーメン店、カフェ、鮮魚店など、
それぞれが人で一杯になっている様子が。
見ているだけでも楽しくなってくる。
新宿や東京駅で信じられない速度で歩く人々も
ここでは皆ノンビリ歩き。
そんな時間が止まった感覚がいいんだろうね。

丸井、東急、パルコ。ひと通り揃った街。吉祥寺。

ランチタイムが近づき、
目移りするほどの店があるのに長蛇の列。
時間が無いのでグルメも断念(涙)


吉祥寺駅から目的地、武蔵野陸上競技場は決して遠くはない。
歩いて辿り着こうかと思ったのだが時間が...
駅前のバス乗り場でムサリク行きを物色。
ひときわ目立つ小振りなバスを発見。
「関東バス ムーバス」

20人も乗ったら満員の小型バス。
運転手に訊ねてみるとムサリク近くを通るという。
100円払ってメチャ狭い車内のメチャ狭い座席を陣取る。


吉祥寺駅を発したバスは大通りから外れて住宅地の細い路地を走る。
住宅地で唐突に停車して乗客が乗り降りする。
我々が目にするようなバス停などはない。
自宅の玄関を出たらバスに乗れる。
そんな感じのコミュニティバス。
なるほどこれは便利なバスだ。

「次で降りてくださいね」
運転手に促されてバスを降りる。
降り立った場所はまさに住宅地。
右も左も前も後ろにもスタジアムなど見えない。

と、一緒に降りた、
いかにもサッカー観戦しそうな人物が迷わず歩き出す。
右も左もわからないので後を付いていく。
5分ほど歩くとムサリクの裏側から接近していることに気付く。

着いた!キックオフ30分前。

武蔵野陸上競技場は総合体育館に文化施設を統合したスポーツ文化の複合施設。
これからスタジアム改修を控える長野市民としては参考になる。
もちろん都会の真ん中なので駐車場はわずか。
最寄の駅からバスを乗り継いでやってくる。
三鷹通りに面したその佇まいは緑に包まれている。
体育館の棟と陸上競技場は通路で隔てられ、
1F入り口は体育館とダンスルーム、子供の遊ぶ遊戯室へ、
2Fは三鷹通りから階段を昇り、陸上競技場へ。

1Fの通路の風景。資材の運び込みや選手入場待機の場となる。
ちょうどAC長野のウォーミングアップだ。 

三鷹通りを挟んだ向かいには武蔵野市役所、野球場。
ニッパツ三ツ沢にしても都会の風景に溶け込んでいる。
味の素スタジアムのような無機質さはまったく感じない。(ゴメンなさい)

国内のビッグスタジアムはやはり無理があるなあと感じる。
要塞のように巨大でなくても、
駐車場が50台しか確保されていなくても、
土地の人々に愛される存在であることは重要だね。


武蔵野陸上競技場は決して広くもなし、
トイレがピッカピカなわけでなし、
(1Fトイレは上履きに履き替える)
メインスタンド以外は全て芝生席。

それでもスタジアムの醸す雰囲気、
スタッフの人々の人間味が伝わってくるいいスタジアムだ。

建物が人に優しく、人々が温かく、
ゲームを見る者を幸せにできるような空間。
南長野もそうであってほしいね。

さて、
吉祥寺で食べ損なったランチをここで。
スタジアムグルメもサッカー観戦の魅力のひとつ。
定番のヤキソバなのだが、ここのは黒い。
イカスミに薩摩焼酎?で味付け。
お歯黒覚悟で購入。500円。

思ったほどイカスミっぽくなかった。アッサリ、マイルドな一品。

そういえば南長野スタメシ、手羽先番長。
『美味だれ焼き鳥』は絶品だよ。
最近は長野ヤキメンが出店しているね。
あのヤキメン、
どうせなら最後に味噌だれドッカンとぶっ掛けてほしい。
カレーのルーのようにさ。
佐久の安養寺ラーメンなんていいかも♪
試合開始も近づき、座席はほぼ埋まっている。
オレンジ軍団がヤケに多い。
3~400人はいるのでは?
芝生席に行こうかと迷ったがアウェー側立ち見でガマン。


二週間後、遠く札幌の地で天皇杯三回戦を戦う相手だ。
横河武蔵野はここ最近は負けない戦いに自信を持っている。
4月の対戦のように快勝してもらいたい。
選手入場。

 

武蔵野陸上は鳴り物禁止だったっけ?
タイコが無いだけにサポーターの声が生々しく響いている。
声出しはまずはAC長野に軍配?かな。

ベストメンバーで横河武蔵野撃破だ!

雨がだいぶ前にあがり、ピッチ状態も良好。
東京にしては涼しい気温。
風はほぼ無風。
熱いサポーターに地元長野ではパブリックビュー。
最後まで走り抜け!


AC長野のキックオフで試合開始。
いつものとおり序盤から積極的に攻める。
横河武蔵野は最終ライン4人と中盤4人も下がり気味。
キッチリ守ってカウンターで得点を狙った布陣か。


中盤からの組み立てで何度も武蔵野陣内へ攻め込むが中央の守りが堅い。
グラウンダーのクロスを通すがシュートまで持ち込めない。
イージーなパスミスも目に付く。


ポゼッションで上回るも決定的な場面を作れず、
ただただ時間が経過する。
決して動きは悪くないのだが...
得点の臭いがしない。

巨人GK諏訪もキックがパッとしない気が...
 
このシーンからどう切り崩すか?が問題だ。藤井が右の裏を狙っているが。
横河武蔵野のポジショニングがパス道を封じている。
7佐藤が左から接近中のDFをマいて上がると面白いのだが。

かくして、前半は0-0スコアレス。勝敗は後半へ。
ハーフタイムはいつになく喫煙ブースへ向かうオレンジ多し(笑)

後半開始!ますます意気あがるオレンジサポーター。

後半はいきなり横河武蔵野に攻め込まれるが凌ぐ。
7人のサブを帯同しているAC長野。
どの交代カードを切ってくるか?
横河武蔵野も交代なし。
ツートップは昨年までチームメイトの冨岡とかつて松本山雅の小林。
今のところ決定的な仕事はさせていない。

今季はコーナーキックで得点を稼ぐAC長野だが、
この日は得意のCKもイマイチ。
横河武蔵野はそのあたりも織り込んでいるのか、
常時8人が自陣で守りを固めている。

そして残り30分。
切り札17松尾を最初の交代枠として送り出す。
24藤井→17松尾


なぜか頑ななまでに敵陣を崩しに掛かる。
交代直後に松尾がチャンスを作るも相手GKに阻まれる。
松尾のポストからバイタルに押し入る時間も
徐々に増えているがゴールをこじ開けられない。
2枚目の交代は8田中ケータ。
久しぶりの公式戦だが最近は結果が出ていない。
横河武蔵野も中盤二人を入れ替え、
運動量の衰えを補うが後半は実によく動く。

ニアを狙ったCKもシュートに持ち込めず。
横河武蔵野はゴール前に8人!

右サイドで手を上げる19向。通ればダイナミックな展開だったはず。

7佐藤→8田中ケータへ。
長野のカガワがんばれ!

17松尾のワンツーからゴールへ迫る8田中ケータ。

怒涛の勢いで攻め続けるも守りが固い!
さすが、FC東京を無失点で破っただけのことはある。
スコアレスドローも覚悟した残り10分。
相手ペナルティエリアで得たPK!

19向が倒されて得たPKを10宇野沢決めた!
オレンジ軍団熱狂!
遠かった1点。誰もが勝利を信じたのだが...

その3分後に今度はPKを献上。
元AC長野冨岡のキックを1GK諏訪が弾く!
が、無情にも弾きながらもネットに吸い込まれていく...

直後も攻め続けるAC長野。松尾が羽交い絞めに~!

19向のこの日6度目のCKも決まらず。
ロスタイムぎりぎりで放った20野澤のクロスも相手GKの両手に収まる。
試合終了。

見応えのあるゲームではあったが、
悔いの残る試合。
キッチリ守る相手を崩す戦い方にも工夫が必要。
最後まで同じ戦い方を貫いてしまった。

交代枠に関して言えば、
17松尾投入に合わせて6佐田の選択肢はなかったのか?
バイタルで高さでも競り合える松尾を活かせば違った戦いができたかもしれない。
見ていてもどかしいのはサイドが上がらずクロスが少ない点。
14高野のクロスは激減しているし、右は19向頼み。
ここまで良いパフォーマンスの少ない佐田なのだが、
栃木戦で見せたクロス精度はオプションになる。

10月10日の横河武蔵野との対戦。
同じやり方では勝利を収めることはできない。


呑気に吉祥寺巡りなどしていたら、
思いもよらない結果で涙目。
アウェーのドローなら...
と思いたくないんだよね。

まだまだ伸びる選手達。
自分たちで打開していかなければね。
JFL終盤は互いにチーム状態が見えてくる時期だ。
ほんの少しの違いを見せることができれば勝ちに繋がる。

そうやって信じて見守るぞ。
俺たちは。



2012年9月18日火曜日

今日も山遊び

戦地長崎はたいへんなことになっていたらしい。
台風16号は本日長崎県に再接近、
長崎市内は海水で浸水するなど被害が拡がった。
風が大きく影響するサッカーにもまさに天敵。
しかしながら、開始時刻15時が幸いし、支障なく行われることになった。

長野市も朝から強い風。
高温+強風。


長野市北部にある三登山。
立ち並ぶテレビ塔が見慣れた風景だ。
この山の中腹を林道が横切っていることはあまり知られていない。


三登山の麓から見上げるテレビ塔。
山頂までのトレッキングコースはいくつかあるのだが、
北国街道田子地籍から登山を始めると途中に山千寺。
戦国時代に武田氏が建立したとされる名刹。

田子からわずかに三登山を登る。トレッキングコースが南北に横切る。
急坂なので息が上がる。三才~須坂方面を望む。

山千寺までは比較的広い舗装路。
平地がほとんどないにもかかわらず水田と民家が。
坂道はキツい。冬場はクルマが登れるのか?


山千寺の入り口に到達。
ここまで誰一人出会うことなく粛々と登る。
ちなみに時刻は15時過ぎ。
長崎では試合が始まったはずだ。

日当りがよいのか。リンゴも色づいてきた。

山千寺からの眺めは上々。
本堂は木々の生い茂る斜面にひっそりと建っていた。
三登山は思いのほか複雑な稜線のため平地からは見えない。


本堂(観音堂伽藍)は見上げるような崖に建ち、
長野市街地から東南方向を向いている。
境内から見下ろす位置に大きなシダレ桜。
しばし腰をおろして眺めを堪能する。


この地区の住民は毎日この景色で目覚めると思うと羨ましいような。
ホッと一息だが、自動販売機など無論存在しない。


シダレ桜から本堂(観音堂伽藍)を見上げる。
戦国時代の建立って木材をどうやって運んだのか?
15時過ぎの快晴なのだが山に遮られ、
すでに夕暮れの気配。


山千寺から登山道へ戻る。
まだまだ登り坂は続く。
トレッキングルートでもここは恰好の休憩場。
ほのかに泉の水音と思ったら水飲み場が。


不安なのでやめておいた。


山千寺からさらに坂を登る。
この道は自転車で登ることはできなかった。
長いし急だし水分枯渇状態につき。

まもなく林道三登山山麓線に合流。
道幅は広いが舗装は荒れている。

静かだ。
さすがに市街地の騒音は届かず木々の鳴る音。
風が木立をすり抜ける音。
ところが突然の平穏を乱すエンジン音。
時々4tトラックが通過するのでビックリ!


夕暮れ近い時刻のため、
トレッキングの人々も皆無。
ノンビリと林道を走る。

時折目に入るコース案内看板。
クマ出没!の看板に不安になる。


背の高い木立で長野市街地を仰ぎ見ることはできない。
ひたすら緑に囲まれる。
これほど緑に囲まれた経験は
昨年のアルウィン信州ダービーのバックスタンド以来だ。


道行く途中、人の痕跡に安心感を覚える。
いや、もしかしたらヒマワリが地面からパイプを通って咲いているのかもしれない。


こういうもてなしは嬉しい。
女性ハイカーが飾ってくれたのだろうか。

延々と林道が続く。
下界から見た限りではそれほどの長距離に思えない林道。
走ってみるとクネクネと曲がりながら登り降りを繰り返し、
なかなか走り甲斐のあるコース。


北国街道側から二の倉線へ向かう林道道中。
やっと視界が開ける。
長い林道でもこの場所だけの景色。
出口は近いぞ。


二の倉線に近い林道。
飯綱山が見えたら出口はすぐそこ。
唐突に林道は終わり、二の倉線にぶつかる。
ここからは下り一直線。

坂道を下り降りるスリル。
これがあるから山登りもやめられない。
林道三登山山麓線は舗装路なのだが、
未舗装路と言ってよいほど荒れているため、
ロードバイクは厳しいかもしれない。

よりスリルを求めるなら、
林道途中に蚊里田八幡宮へ抜けるトレッキングコースがある。
道無き道のようだがMTBで走るには程よい道程。
ただし、トレッキング客が歩いているので注意が必要。

長野市中心部から最も近い林道。
2時間あれば登って降りてくることができる。
林道からテレビ塔へ歩いてみるもよし。

ようやくありついた自動販売機で一息。
すかさずFUTBOL24でチェック。
長崎市の激闘は2-2のドローで終わったようだ。