2012年6月6日水曜日

涙目で帰還

 浜松市はいまだ訪れたことの無い土地。
 非常に強行軍の中、思い切って訪れてみた。


浜松到着は夜中の0時半。
この夜の静岡県は涼しく、
クルマの窓から入り込む風は肌寒い。

翌日13時からのHONDA FCとの対戦まで
市内観光と思い、ルイガノマウンテンを持参。
浜松駅前に格安宿を確保したのだった。


ホテルの朝食バイキングで
昼飯分まで食し終えたのが8:30。
まずは浜松駅へ向かう。


天候は曇。ただ湿度は高い。
浜松駅前は新しい印象。
JR東海道新幹線と遠州鉄道が乗り入れている。
乗降客は多くはないが玄関口に相応しい佇まい。

写真背後はアクトタワー。
浜松一の巨大建造物で浜松のシンボルタワー。
浜松は商業施設が郊外に分散しているためか
駅前にはさほどの人を見かけず。
ここから浜松城公園へ向かうが道路も渋滞はない。

チョンマゲがうなぎ? スゲぇセンスだ。

浜松城はもちろんかの徳川家康ゆかりの城なのだが、
案外ガッカリ観光地だったりする。
平野に忽然と現れる丘のうえに立つ。
戦国時代を感じるほどの古さは感じない。
石垣は荒々しいかつての面影が。


天守閣まで登ろうかとウロウロしていると、
成人式の記念撮影に訪れた一行が。


妙にハイテンションな観光客のオッサンが
あれやこれやとお節介やいてる。
撮影隊の皆さん、とまどう。


このオジサン、
綺麗どころを自分のカメラに収めたかったみたい。
気持ちはよくわかる(笑)


浜松城から本日の試合会場の都田サッカー場は約15km。
そろそろ向かわねば。
浜名湖はぜひ見ておきたい場所なのだが、
まずはAC長野のアウェイゲームを見逃すわけにはいかない。

しかし、浜松は方向感覚が狂うな。
なにしろ山に囲まれた長野と違い、見渡す限り平地。
目印が無い上に道路が入り組んでクネクネしている。
しばらく走ると遺跡が目に入る。

蜆(しじみ)塚遺跡看板とルイガノマウンテン

街のど真ん中に突然遺跡!?
浜松巡りは意外性との出会いだなー。

誰も見物する人も無く、ひっそりと建つ縄文時代の住居(復元)
しじみ貝で作られた貝塚が出土したのでこの名前だって。

この遺跡まで辿り着いてどうやら間違った方角へ進んでいることが判明。
軌道修正して一路、都田サッカー場へ向かう。

本田技研工業のサッカー部として、
JFLでは名門のHONDA FC。
都田サッカー場には社員の皆さんがお出迎え。

「勝て勝て勝て勝てホームだに」 長野県南部の訛りと同じだ。

飯田の人々も「だに」言うよね。

このサッカー場、ピッチとスタンドが南長野以上に近い!
一企業がここまでのスタジアムを持ってるというのに南長野ときたら...
しっかりせい、行政。


それにしても...
この日のAC長野イレブンはピリッとしなかった。
序盤こそ相手陣地へ押し込む時間帯が見られたのだが、
15分以降は終始HONDAペース。

藤井の安易なパスミスから一気にゴール前へ運ばれ先制点献上。
ボール持てばすかさずHONDA選手三人に囲まれ、
カウンターに持ち込めば相手にすばやく戻られ、
サイドを突破されて必死の防御でコーナーキック献上、
後半もまったく修正できず、
サイド深く持ち込まれてこぼれ玉を自分で自分のゴールへ蹴り込み、
簡単に相手の動きに引きつけられてスペース空けられ、
レフェリーにクレームでまさかのイエロー、
自陣ペナルティエリアで相手倒してPK献上、
トドメは金沢戦アディショナルと同じミスから失点。

勝てるわけが無い。


はるばる浜松330kmの遠征も
ただただ虚しさが残った...

オマケにメインスタンドのAC長野サポーターときたら...
罵声、罵詈雑言を雨あられのように浴びせていやがる。
HONDA FC側には子供達も観戦してるってのに。

HONDA FCの応援に訪れた皆さんへこの場を借りて謝りたい。
たしかにこのゲームのジャッジには???ではあったが。
『クソ審判!』て女声が聴こえたときは心底恥ずかしかったよ。

選手達やクラブを大切に思うのならば、
長野に誇りを感じているならば、
アウェイでみっともないマネやめようね。


長い一年、こんな日もあるさ。
奇しくも長野市議会が、
2016年南長野改修完了の方向性を打ち出した。
4年後...
今の選手の何人が現役でいるのだろう?
なんでこんなに遅いのだろう?

選手の気持ちになってみなよ。
『君は定年まで昇進はないから』
そう言われたようなものだよ。

走って走って走りまくる
AC長野のサッカースタイルと
あまりにかけ離れてないかい?

上田も松本も飯田も街を活かしている。
何もしなければ長野はどんどん置いていかれる。
日本全国の都市を訪れてみて
強く感じる今日この頃。

10年20年後に今の子供達に
俺たちは何を残してあげられるんだろう...

叶わなくても戦ってみる。
AC長野パルセイロと共に。
走れパルセイロ。

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