2012年3月6日火曜日

古都鎌倉を行く!

古都鎌倉。
海のある街はいいな。
長野県民のあこがれの土地だ。

かねてより
長野市はスローシティを
目指すべきだと論じてきた。
県庁所在地なんて
道州制を前に見れば
なんのアドバンテージもないよね。

五輪から14年。
これこそ長野だ!
ってものがないのは
後世の子孫に申し訳ない。

食べ物然り、
文化然り、
音楽、スポーツ、
なんにもない。

そんな悲観的な気分を
鎌倉という街はいくらか慰めてくれる。

長野に住んでいると
神奈川、静岡は意外と遠いものだ。

なんてったって、
新幹線に乗れば東京が
横浜の手前にある。
中央道を南下すれば、
名古屋が手前にある。
富士山越えて静岡へ
行こうとすると
手前に富士急ハイランドがある。
ってワケで
足止めされちゃうんだね。

湘南という海はナウ過ぎて(笑)
長野県民には敷居が高いってのかな。


藤沢駅前に宿を確保し、
やや肌寒い朝を迎えて
江ノ島から江ノ電と平行して
国道134号を鎌倉へ向かう。


この日の江ノ島は晴天。
太平洋に陣取る低気圧が
わずかに後退してくれたので
思わぬ自転車日和となった。

前日が冷たい雨とあって
暖かな陽射しに誘われた
人々が思い思いに
江ノ島を目指している。


来てよかったなあ。
と思う。
なにしろ仕事が落ち着かず
二日前までは38度の熱。
長旅での悪化は
避けねばならぬ身。

こんな景色見たら治るよ。


けど、
江ノ島へ渡ってみると
案外楽しくもないんだよね。
なんだか、
ヘンテコな恰好の銅像やら
釣り人と自転車乗りが大勢やら。
とりあえず
見るもの見て鎌倉へ。

->->->->->

国道134号線。
サイコーに気分がいい道。
ここはクルマで走っちゃダメだね。
なんてったって自転車。

右に湘南の海、
左に江ノ電。
遠く彼方に稲村ケ崎。
おそらくこれほど
海と街と人が
溶け合った海岸は
日本にない。

  江ノ電乗ってみたかった。背後には江ノ島。


さすがは関東の海。
タレントのイメージビデオ撮影中!
50m先から最大望遠で。
野次馬多数!

稲村ガ崎を越えると鎌倉です。

稲村ケ崎を越えたところでひと休み。

天気良くても
グローブなしは寒いよ。


鎌倉といえば大仏。
いるいる~、鎮座してます。
 正面から眺めているとなぜか笑いが込み上げてきてしまう(笑)
しかし、鎌倉時代末期から
台風地震の被害に
見舞われながらも
幾度も修復を重ねて
鎌倉の街の象徴となっている
エラい大仏様だ。

大仏様の背中には窓が!? 
実は20円で中に入れる。

 後ろから眺める大仏様。哀愁感じます。
緑が多いな。鎌倉は。

大仏様から鎌倉駅へ。
狭い道路に人とクルマがビッシリ。

鎌倉駅(左)と人が行き交う小路。
かなり昼間人口多いです。

この人の波の行き先は...
鶴岡八幡宮でした。


源氏の守護神を祀る
由緒ある神社。
鎌倉幕府といえば、
イイクニ作ろうだもんね。
800年も昔のいにしえの神社。

源氏といえば
宿敵は平氏。
と思われがちだけど、
源氏の宿敵は
蝦夷(えみし)なんだよね。

頼朝の先祖は、
東北征伐で名を上げた。
源頼義と義家。
源義家は八幡太郎だもん。
鶴岡八幡宮に由来してるね。

頼朝も
東北の雄、藤原氏の文化に
感化されたんだよ。
幕府の力を
揺ぎ無いものにするには
蝦夷を討伐しなければ
ならなかった。

つまり、
この鶴岡八幡宮は
鎌倉幕府を開府するまで
何百年もの
源氏の血と汗の歴史なんだね。

そんな予備知識のない状態で
訪れると拍子抜けするかも?

本宮から若宮大路、由比ガ浜を望む(左)
静御前が舞ったといわれる舞殿で結婚式(右)

 由緒ある大銀杏が去年の台風で折れた(左)


鶴岡八幡宮は、
由比ガ浜から若宮大路という
大通りがまっすぐに延びる突き当たり。
海岸から
一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居。
通りは頼朝が整備したと伝えられるが
現在は街の中心地。
通りの両側には
土産店や飲食店が連なり、
行きかう人々で賑わっている。

 若宮大路に静かなハンバーガー店発見。
ちょうどランチ時で立ち寄ってみた。
見たいものを見て
食べたいときに食べる。
気ままな一人旅の醍醐味である。

鎌倉の街を走って
すべてが人に優しいということ。
駅から鎌倉大仏、
鶴岡八幡宮に由比ガ浜。
すべて歩いて行くことができる。
そして散策の合間には
ふとした安らぎの空間がある。
スローシティを実現した街。
そんな印象を強く受けたのである。
800年前の人々の
街造りには驚嘆する。
我が街も負けていられないのである。




0 件のコメント:

コメントを投稿